斉昭公お手植え桜の再生事業

かねてから本プロジェクトからご提案をしておりました。水戸市見川町丹下地区の丹下田園都市センター内にありますヤマザクラの再生事業を11月7日に実施いたしました。

この場所は天保年間に水戸藩9代藩主徳川斉昭公が牛馬を放牧するために造成した「桜野牧」のあとであり、この地域にはかつての土塁などが僅かにのこり、土塁上にもヤマザクラがのこっています。こちらのセンターにも数本のヤマザクラがあり、斉昭公のお手植え桜の伝承があります。数年前まで閑雅にして絢爛たる花を咲かせておりましたが、ここ数年で樹勢が急速におとろえ枯れがめだってきました。このままだと歴史ある桜が枯死してしまうため、再生措置が必要と考えていましたが、日本花の会の樹木医さんによる数回の診断の結果、根の上に30㎝近い土がかぶっていて木の根が呼吸できない状況にあるということが判明。そこで根を傷めないようにスコップによる人力で土を斯きだす作業を計画し、地元丹下開拓記念会・丹友会および当プロジェクトの成人メンバー・高校生メンバーの約30名が1日半がかりで土の斯きだしおよび、肥料パイルの打ち込みを行いました、

土のなかにはコンクリートなどが入っており通水性が悪く、根が養分を確保できない中で、この桜がいかに頑張ってきたのかということが伺い知れました。

 このあと12月に枯死した枝の伐採があり、この桜の全容は変わってしまうかもしれませんが、新しい根をはり、新しい枝を張り、再び樹勢が回復してくれることを祈ってやみません。植えて自然に任せて終わりではなく子子孫孫に引き継がれる桜であった欲しいと願って作業を終えました。

6/8(土)講演会&総会 案内はイベントページへ

水戸市民会館「水戸キャンパス100」5/15・6/19の講演案内→イベントページへ

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